循環資源探索・活用研究基盤プロジェクト
R&D Project of Research Platforms

循環資源の探索と利用研究のための研究基盤を構築します。

研究基盤プロジェクトでは、生物の代謝産物を統合的に調べるメタボローム解析基盤と、微生物由来の天然化合物を収集したケミカルバンクを有機的に連携し、「統合メタボロミクスプラットフォーム」を構築します。それにより、メタボローム解析で得られた代謝産物の機能がいち早く明らかになり、またケミカルバンクの多様性も上がることが期待されます。生理活性物質がどういう活性を持っているかを評価し、光合成機能の強化や窒素固定、脱窒の抑制、金属回収などの活性を持つ生理活性物質を探索できるプラットフォームを開発します。さらに、植物や微生物を用いた人工生合成システムのプラットフォームの構築も目指します。有用な遺伝子や生理活性物質が見つかったら、人工生合成システムで実際に物質生産を行うことで、その機能を迅速に検証できます。こうして整備した最先端の基盤から、化合物を国内外の研究機関、産業界へ提供します。

生合成プラットフォームや化合物スクリーニングを加えた新しい研究基盤で研究を支えます。

長田 裕之

プロジェクトリーダー

長田 裕之 Hiroyuki Osada

農学博士

私たちは最近メタボローム解析によって、リンが欠乏している土壌で植物が正常に生育するために重要な脂質を発見しました。この発見は、窒素プログラムにおける少ない肥料(ローインプット)でもたくさんの収穫が可能な植物の開発へとつながります。生物、特に植物や微生物の代謝産物は多種多様であり、その機能を明らかにすることが 大きな研究目標の一つです。このように有用物質の探索と生産研究は、今後ますます重要になります。代謝産物の機能や生産機構を大量に、速く知りたい。それを可能にするのが、統合メタボロミクスプラットフォームです。また、これまで行ってきた研究の積み重ねから、代謝ネットワークの理解も進んできました。だからこそ、植物と微生物の生合成プラットフォームが必要なのです。代謝産物のスクリーニングからその代謝ネットワークを制御し、ある代謝産物の生合成量だけを上げてみる。そんなことが容易に試せるようになります。当プロジェクトでは、ケミカルバイオロジーを統合したメタボロミクスプラットフォームによって、化合物の探索や機能と生産向上のための研究基盤を実現します。