環境応答研究ユニット
Environmental Response Research Unit

研究分野:
生物学
研究関連分野:
環境学/農学
キーワード:
カリウム/セシウム/輸送体とイオンチャネル/非生物ストレスへの耐性/ファイトレメディエーション
参画プロジェクト:
革新的植物バイオ
B

栄養素利用効率の向上、海藻類の生存メカニズム、金属汚染土壌浄化のファイトレメディエーションの研究に取り組みます

ユニットリーダー

申 怜 Ryoung Shin Ph.D.

申 怜

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2002
韓国 高麗大学校 博士学位取得
2002
米国 ドナルド・ダンフォース植物科学研究センター ポスドクフェロー
2006
同 アシスタントドメインメンバー
2008
理化学研究所 植物科学研究センター 機能調節研究ユニット ユニットリーダー
2013
同 環境資源科学研究センター 機能調節研究ユニット ユニットリーダー
2018
同 環境資源科学研究センター 環境応答研究ユニット ユニットリーダー(現職)

お問合せ

理化学研究所 環境資源科学研究センター
環境応答研究ユニット

ryoung.shin

横浜キャンパスアクセス
〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目7番22号
中央研究棟6階C604号室

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研究概要

環境応答研究ユニット

カリウムは植物の生長を制御する主要栄養素のひとつであり、生産量を増加させるためこれらを含む肥料の使用量が増加しているが、生産量には正比例せず、余った肥料は土壌汚染を引き起こす要因となります。環境保護意識が高まる昨今、地球にやさしい新しい方法による生産量の増加と、食糧の確保を可能にする持続的農業の実現が求められています。当ユニットでは解決策として、シロイヌナズナを用いてカリウムの感知および欠乏時のシグナル伝達に働く因子の単離に取り組んでいます。また紅藻類 Pyropia yezoensis (スサビノリ)を用い、海藻が塩分の高い海洋環境に適応してナトリウム/カリウムの恒常性を保つメカニズムを模索し、陸上植物であるシロイヌナズナと比較分析を行っています。有害な金属を土壌から効率的に除去するファイトレメディエーションの手法を確立するため、ケミカルスクリーニングで植物によるセシウムや重金属の吸収に影響を与える化合物の研究、多領域にわたる手法を用いた解析を進めており、汚染土壌から植物が有害な金属を吸収するメカニズムの分析も行っています。

研究テーマ

  1. 植物における栄養欠乏応答のシグナル伝達系の解明
  2. 栄養欠乏時における植物の栄養素利用効率の向上に関する研究
  3. 海藻類の海洋環境における生存メカニズムの解析
  4. 金属汚染土壌の浄化を目指した化合物併用ファイトレメディエーション方の確立
植物の栄養センシングおよび代謝過程を制御する構成要素分子
セシウムの高効率ファイトレメディエーションに向けた展望