先進触媒機能エンジニアリング
Innovative Catalysts

天然資源の利活用に貢献する高効率の新規触媒を開発します。

化石燃料に頼らない生活への転換は、持続的社会の実現にとって重要なテーマです。天然資源は有限ですが、高機能触媒によって新たな有用資源を生み出す可能性が生まれます。本プロジェクトでは、環境資源の安定的確保と、循環的な利活用に貢献するため、地球環境に存在する大気・水・地殻資源を利用する先進的な触媒の開発に取り組みます。
重点的には、窒素と水素から温和な条件の下でアンモニアを合成する技術や、温暖化の最大の要因とされる二酸化炭素を原料としたカルボン酸等の合成に有効な触媒の開発を目指します。さらには水を分解して水素等の製造を促す金属触媒、水中で機能する生体機能触媒、安価で豊富な地殻資源や各種金属の特徴を活かした触媒の開発などを行います。これらのイノベーションを通して、「日本は資源に乏しい国」との発想を転換していきます。

先進触媒機能エンジニアリング

触媒とは、限られた資源を上手に使って人類に役立つモノを創出するためのキー・テクノロジーです。革新的な触媒の開発は、省資源・省エネルギーな環境調和型「モノづくり」への展開だけでなく、従来にない画期的な機能をもつ新規物質の創製にもつながることが期待できます。時代の要請に応えることによって、すぐに実用化につながる可能性も高く、民間企業との共同研究も広がりを見せるなど、非常にやりがいを感じています。

侯 召民

プロジェクトリーダー

侯 召民 Zhaomin Hou

工学博士

副プロジェクトリーダー

  • 袖岡 幹子

    袖岡 幹子
    Mikiko Sodeoka

  • 中村 龍平

    中村 龍平
    Ryuhei Nakamura