豆知識⑤
動物には植物が必要だ
動物には植物が必要だって知ってる?
生物が生きていくためには、「遺伝子」に記録された「タンパク質」や「RNA(リボ核酸)」を作り出さなければならない。
「タンパク質」を作るには「アミノ酸」が必要だ。
だけど、植物には作れるのに、動物には作ることができない「アミノ酸」があるんだ。
そういう「アミノ酸」を「必須アミノ酸」とよんでいるよ。
ヒトの場合は、トリプトファンやイソロイシンなど、9種類の「アミノ酸」が、自分では作ることができない「必須アミノ酸」だ。
ヒトは、これらの「必須アミノ酸」を含んでいる野菜や穀物や豆類を食べることで、体内に吸収する必要があるんだ。
炭素(C) 水素(H) 酸素(O) 窒素(N) リン(P) カリウム(K) カルシウム(Ca) 硫黄(S) マグネシウム(Mg) ホウ素(B) 塩素(Cl) マンガン(Mn) 鉄(Fe) 亜鉛(Zn) 銅(Cu) モリブデン(Mo) ニッケル(Ni) など
これらの元素は、生物が成長するために必要な大事な栄養になる。
植物はこれらを、土の中や大気中から、自分のからだに取り込むことができる。だけど、動物には難しい。動物は、植物が作ってくれた栄養素を吸収することで、生きていくことができる。
どんな栄養分が、どんな役割を果たしているか?
その栄養分は、どのようにして作られているのか?
植物を研究することは、生きることを研究することでもあるんだね。