豆知識④
植物にも
『ホルモン』がある
植物にも「ホルモン」があるって知ってる?
「植物ホルモン」とは、植物自身が、成長したり、環境に適応したりするために、自分の体内に作り出す化合物なんだ。
「植物ホルモン」には、細胞の伸長や、種子の発芽など、成長を促進するものがあるよ。
反対に、休眠したり、気孔を閉鎖させたりなど、成長を抑制するものもあるんだ。
乾燥などの「ストレス」を感じると、「遺伝子」が働いて、それに耐えようとする「ホルモン」が作られるんだ。
「植物ホルモン」のほとんどは化学物質で、体内の働きを調整するために作られている。最近は、「ペプチドホルモン」といって、「アミノ酸」の組み合わせで作られるものも見つかっているよ。
「ホルモン」や「アミノ酸」など、植物が作る化合物の解析や、その効果を調べる研究が、「メタボローム解析」だ。
「メタボローム解析」は、細胞内のすべての化合物が、どんなもので、どんな働きをしているかを解析しようとしているよ。
植物界には、20万種類以上の化合物があるといわれている。これらを解明することは、植物を知るための大事な仕事で、さらには、人間や他の動物の生活にも欠かせない研究なんだ。