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センター紹介

センター長:篠崎 一雄

生物学と化学の力を融合し、資源・エネルギー循環型の持続的社会の実現に貢献します。

センター長:篠崎 一雄(Kazuo Shinozaki)

20世紀以降、人類は化石資源をエネルギー源や製品の原料に利用してきました。しかし、化石資源は有限です。また、化石資源の大量消費によって大気中に大量の二酸化炭素が放出され、地球温暖化を引き起こしています。人類が生存していくためには、石油消費型社会から脱却し、再生可能な生物資源を活用した循環型社会への転換が危急の課題となっています。

環境資源科学研究センターは、「生物学」「化学」「ケミカルバイオロジー」の異分野融合によって資源・エネルギー循環型の持続的社会の実現に挑みます。そのために4つのキーワードのプロジェクトを掲げています。「炭素」「窒素」「金属元素」そして「研究基盤」です。

1つ目の「炭素」プロジェクトでは、地球温暖化の原因となっている大気中の二酸化炭素を有用な物質に変換することを目指します。植物の光合成機能を強化する技術や二酸化炭素を固定する触媒を開発し、さらに炭素を材料に有用な物質を自在につくり出す技術の開発が目標です。

現在、作物の栽培には大量の肥料が使われています。肥料の原料となるアンモニアは、大気中の窒素から合成されていますが、その合成には高温高圧の条件が必要で、大量の化石燃料が消費されています。革新的な触媒を開発することで、温和な条件下で窒素を固定しアンモニアを合成する新しい方法を開発しようというのが、2つ目の「窒素」プロジェクトです。また、窒素やリンが少ない栄養状態の悪い環境でも生育する植物の開発も目指します。さらに作物やバイオマスの生産性向上に関わる耐病性や環境耐性の向上、植物の生長の向上に貢献する研究開発を進めます。

日本は資源に乏しく、そのほとんどを輸入に頼っています。一方で、多くのレアメタルがリサイクルされることなく埋没しており、都市鉱山とも呼ばれています。そうした資源を環境に負荷を与えずに回収する技術を開発しようというのが、3つ目の「金属元素」プロジェクトです。コケなどの植物や微生物の活用が期待されています。また、触媒には希少で高価な金属が使われることが多いのですが、豊富で安価な金属を用いた触媒の開発を目指します。

そして、生物の代謝産物を統合的に調べるメタボローム解析基盤、微生物由来の天然化合物を収集したケミカルバンクを合わせた統合メタボロミクスプラットフォーム、生理活性物質の探索や評価を行うプラットフォーム、植物と微生物の人工生合成プラットフォームなどの「研究基盤」を整備することで、研究開発を強力に推進します。また、整備した最先端の基盤から、化合物を国内外の機関へ提供していきます。

さらに、産業連携本部と連携し、石油代替資源として、バイオマスを原料にバイオプラスティックなどの新規の化学素材を創成することや、創薬につながる生理活性物質を探索することも期待されています。

多様な生物機能と化学機能の理解を礎にバイオ素材の利活用を進めて環境に優しい生産技術を開発し持続的な人類社会に貢献する。それが、環境資源科学研究センターの使命です。

センターミッション
環境資源科学研究センターは環境に負荷をかけない生物資源、化学資源の循環的創出・活用を目指します。
組織
環境資源科学研究センターの組織構成をご覧頂けます。
刊行物
パンフレットや年次報告書のPDFファイルをダウンロードできます。
csrsアドバイザリー・カウンシル
CSRSアドバイザリー・カウンシル
環境資源科学研究センターに対する外部評価の報告書等をご覧頂けます。